
本日は、白金アドレスに登場する2物件
- 「アトラスタワー白金レジデンシャル」(白金高輪駅 徒歩3分)
- 東京都港区白金1丁目343番1(地番)
- 総戸数96戸:鉄筋コンクリート造、地上23階、地下1階建て
- 引き渡し予定:2023年10月中旬
- 販売開始:2021年10月下旬
- 「ピアース白金台三丁目」(白金台駅 徒歩4分)
- 東京都港区白金台3丁目85番1(地番)
- 総戸数32戸:鉄筋コンクリート造、地上7階建て
- 引き渡し予定:2023年3月中旬
- 販売開始:2021年11月上旬
について、比較を交えつつ考察していきたいと思います!
物件規模かつ利用駅も違うのですが、周辺物件かつ売り出し時期&引き渡し時期が近いということもあり、どちらも気になる方が多いのではと思っています。

公式HPより引用

公式HPより引用
以下4つのポイントに絞って見ていきます。
街の完成度と地位 vs 再開発に伴う発展可能性
どちらの物件も駅徒歩5分以内で、かつ南北線と都営三田線の2線利用ができ、利便性という観点からの立地としては間違いなく最高レベルですよね。
街の完成度や街並み、高台立地で高級住宅街としての地位を好むのであれば、間違いなく「ピアース白金台三丁目」(白金台駅 徒歩4分)となるかと思います。
名前には白金と入っていても「アトラスタワー白金レジデンシャル」(白金高輪駅 徒歩3分)は白金高輪なわけであり、白金台に住む生粋のシロカネーゼからすれば、全然違う地域となるわけですね。
余談ですが、白金には古川という二級河川が流れており、明治以降その川沿い(現在の白金1丁目、3丁目、5丁目と奇数の番地のあたり)に中小の工場や小住宅が多く建ちました。今回の「アトラスタワー白金レジデンシャル」が建つ地域もこの地域に属しています。対して高台にあたる現在の2丁目、4丁目、6丁目(偶数番地)には邸宅が建てられ、戦後になるとマンションなどが建ち並ぶ高級住宅街となりました。白金台はまたそこからも別格な感じはありますね。
対する「アトラスタワー白金レジデンシャル」は周辺に楽しみな開発が目白押しなわけです。短期的には工事ばかりですが、中長期的には街の完成度や街並み、住みやすさに良い影響を与えてくれるため、今後の周辺環境の変化を楽しめる方には向いていると思います。
今でも十分便利な立地ですが、再開発により白金高輪の地位がさらに上がって高級住宅街としての地位を確立する日がくるかもしれません!
周りの街並みを見ると、「アトラスタワー白金レジデンシャル」のほうが雑多な印象を受けるかと思います。対して「ピアース白金台三丁目」のほうは隣が「白金台パークマンション」(三井不動産が手掛ける最高級のマンションシリーズに「パークマンション」という名前が付く)という立地であり、今現在誰もが認める高級住宅街、かつ中々マンション開発等されにくい希少立地であるため、落ち着いて暮らしたい方、周辺開発などが苦手な方はこちらでしょう。
もちろん坪単価も「ピアース白金台三丁目」のほうがお高いのではと予想します(駐車場無しなので強気すぎると富裕層には刺さらず売れないと思いますが…)ので、その辺も加味しながら買えるほうを買っておけば後悔はしないだと思います。
すぐ隣の「白金台パークマンション」には現時点での売り出し物件はなかったのですが、近くの「プラウド白金台三丁目」(2015年竣工・白金台駅徒歩3分・定期借地権2028年迄・83戸)の中古売り出し事例では
- 70平米12,480万円 2LDK 坪587万円
- 80平米13,900万円 2LDK 坪571万円
となっています。
一般的に借地権は所有権より2割程度安い値段に設定されます。野村不動産(&竹中工務店施工)の「プラウド」ブランドとモリモトの「ピアース」ブランドでは格差があることは事実ですが、とは言っても「ピアース白金台三丁目」は所有権ですので、お値段はかなりのものになるかもしれません。
参考までに「アトラスタワー白金レジデンシャル」周辺の再開発については以下となります。
個人的には、虎ノ門・麻布台地区の再開発がとても楽しみなのですが、そこまでもすぐ(自転車で10分くらいかな、白金高輪駅より電車で2駅)なので、とっても良きです。

アトラスタワー白金公式HPより引用
学区
通学校は、
- ピアース白金台三丁目:白金小学校・高松中学校
- アトラスタワー白金レジデンシャル:白金の丘学園(小中一貫校)
学区という観点からは人にもよりますが、一般的に「白金小学校」の人気が高いようです。中学受験率も相当高いようで教育熱心な親御さんが多い地域といえそうです。この白金小学校の目の前にピアースが登場するわけなので、将来の賃貸需要にも苦労しなさそうですよね。
対して「白金の丘学園」は校舎がとても素敵で、小中一貫校であることから中学受験をしないご家庭も一定割合いるようです。
どちらが良いかは好みの問題でしょうか。
眺望 〜眺望が乏しく共用施設に欠ける小規模タワマン vs 低層物件
「アトラスタワー白金レジデンシャル」はタワーと言っても96戸と小規模です。したがって豪華なラウンジやジム、パーティールーム、ゲストルームなどはありません。加えて近隣との距離も近く周辺の再開発案件もあるため、(かなり上層階に行かない限りは)湾岸のタワマンのように眺望価値が高いわけでもありません。その分、低層のように落ち着いて暮らせるという利点もあるかもしれません。門構えも邸宅感があり素敵ですし。

公式HPより引用
加えて「アトラスタワー白金レジデンシャル」の南側には墓地があり、南向き住戸は全て墓地に面することになります。
これは気にする人は多いポイントですが、麻布・青山の高額物件も墓地ビューばかりですが資産価値上々ですし、駅徒歩3分の立地で前方の開放感が半永久的に保証されるのは価値が高いと考えています。
個人的には、バルコニーやダイレクトウィンドウから意識的に下を見下ろしたら墓があるはOKだけど、家の中にいるときにお墓が目線に入るのは嫌というのが私の感じ方です。各階の見え方はモデルルームで要確認ですね。
住戸のグレード・居住性(ピアースには駐車場がありません)
最後にですが、ピアースシリーズにディスポーザーはつかないことや、下がり天井・梁などが多く圧迫感を感じやすい個別住戸が”他ピアース物件では”多いですので、そこは注意して見ていく必要があります。
また、「ピアース白金台三丁目」には駐車場がない(この立地にしては珍しい…富裕層には刺さらない…)こと、そして一番広い住戸でも73平米程度ですので、ファミリーでも立地の利便性を享受しながらコンパクトに生きていく方向けといえそうです。DINKSや、子持ちでも共働きのパワーカップル夫婦を想定した企画に見えます。

ピアース白金台三丁目公式HPより引用
間取りはワイドスパンが多く、柱の食い込みも少ない「アトラスタワー白金レジデンシャル」のほうが断然良さそうです。バルコニーも広々と使えて暮らしやすそう!
同じ70平米台の間取りを比べてみてください。上がアトラス、下がピアースです。
「ピアース白金台三丁目」のほうは、70平米台の部屋でも2LDK+DEN表記になってしまうのが残念ですね。ちょっと使えない部屋が多い気がします…

アトラスタワー白金 公式HPより引用

ピアース白金台三丁目 公式HPより引用
どちらの物件を選んでも素敵なことは間違いないけど、もう本当に好みの問題かなと個人的には思っています。
うさぎの記事を最後までお読みいただきありがとうございました♫
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